インタビューvol.43 加藤大吾さん「場のちからから生まれるもの」
目標の手前の段階で「あ!こっちの方に何かありそう!」という感じが先に来ます。目標を立てるのはそのあとです。こっちだな〜という方向を見ると、なんだかそこにある何かが楽しそうに見えるんです。それは魂というか、見えない何かですが、その魂みたいなものが喜んでいる感じがする方に行っちゃいます。
目標の手前の段階で「あ!こっちの方に何かありそう!」という感じが先に来ます。目標を立てるのはそのあとです。こっちだな〜という方向を見ると、なんだかそこにある何かが楽しそうに見えるんです。それは魂というか、見えない何かですが、その魂みたいなものが喜んでいる感じがする方に行っちゃいます。
この仕事に魅力を感じたひとつの理由のは、私が前職でつくってきたSELのカリキュラムとPAのアプローチに類似点があることでした。メンタルヘルスの視点だけではなく、そこにはたくさんの哲学が詰まっています。アドベンチャーは、「自分とは何者か」を理解し、「どのように学ぶ必要があるのか」を探っていけるものだと思っています。
情報が溢れ、様々な価値観を持つことが肯定されるこの時代、100万人に刺さるコンテンツというのはもうこれからはあまり出てこないだろうと思っていて、それなら1人に刺さるコンテンツを100万個つくる方がいまの時代に合っているのではと思っています。
僕はいろいろなジャンルのものを面白がって見ていると思います。あれに使えそう、これに使えそうと考えたりしています。
面白いヒトやモノやコトに出会ってしまうのが、人生の最大の喜びだと思うし、そこから広がっていきます。
「サステナビリティ」というのは、自然環境のことだけではありません。人や動物、植物などとも関係し合っています。だから「おかげさまを忘れないでね」と学生たちに伝えています。
人に対する誠実さがお米に出るような気がします。お米は生産者を映し出すので本当に面白いんです。
僕も「教員を辞めたい」と悩むほどしんどいことがたくさんありました。だけど多くの人たちの支えによってなんとかサバイバルしてきた一人です。サバイバルして見えてきたこと、出会ってきた人たちの価値を知っているからこそ、しんどい思いをしている人を助けていきたいと思うんです。
京都造形芸術大学芸術教養学科 学科長の早川克美さんは、通信教育で「デザイン思考」を社会人に教えています。デザイ…
サステナビリティというのは、先のこと。持続可能かどうかというのは、今だけ生きていればいいということではないんです。
私は、PAというアイデンティティをずっと守ろうとしてきて、本をつくること、HPをつくることをしてきた気がするんです。だからいまは少し揺れています。クラシックな「ザ・PA」を守っていくことがPAJを最初につくったうちの一人として大事なことなのか、それとも時代の動きの中で新しいかたちになっていってもいいのかを考えているところです。